マスターカードを騙る「カード利用の緊急停止に関する重要通知」は、Mastercardを装ったフィッシング詐欺メールです。
実際にMastercardを使っていると焦ってしまいますよね。
詐欺メールの怪しいポイントを見極める方法や、リンク先を開いてしまったときの対処法を知っておくと不安な気持ちが和らぎます。
そこで、マスターカードを装う「カード利用の緊急停止に関する重要通知」のメールの
- 詐欺が疑われるポイント5つ
- リンク先URLを開いてしまったらどうする?
- 個人情報を入力してしまった場合の対処法
- メールの内容
を紹介します!
「カード利用の緊急停止に関する重要通知」が詐欺メールと疑われるポイント5つ!
「カード利用の緊急停止に関する重要通知」というマスターカードを騙るメールの怪しいポイントは5つあります。
怪しいポイント
- 差出人のメールアドレス(ドメイン)が不自然
- 宛名が個人名(登録名)を指していない
- リンク先がMastercardの正式なURLではない
- Mastercard公式と表記が異なる
- 個人情報の要求
それぞれ詳しく見ていきます。
差出人のメールアドレス(ドメイン)が不自然
まず、差出人のメールアドレスをチェックしましょう。
Mastercard公式のドメインと異なるアドレスは、詐欺メールである可能性が高いです。
意味をなさないアルファベットの羅列など、奇妙な文字列になっていたら詐欺を疑いましょう。
注意点として、アドレスの一部に正規のドメイン名を含む場合が挙げられます。
例えば、「noreply@no-reply〇〇〇(数字)-mastercard.co.jp」のようなアドレスが…!
もし公式ドメイン(mastercard.co.jp)が含まれていても、前後に余計な文字がある場合は疑わしいです。
宛名が個人名(登録名)を指していない
詐欺メールでは、あなたの名前(サービスの登録名)がメール本文に記載されていないことがほとんどです。
正式なメールであれば、「○○様」のように登録してある名前を記載するはずですよね。
宛名がなく、個人情報を求めるメールは詐欺の疑いが高いです。
リンク先がMastercardの正式なURLではない
メール内のリンクがMastercardの公式サイトのURLと異なる場合、詐欺メールの疑いがとても強くなります。
【Mastercard公式サイトの正しいURL】
- https://www.mastercard.co.jp/ja-jp.html
「カード利用の緊急停止に関する重要通知」のメール内リンクはURLがMastercardの公式サイトと違ったため、フィッシング詐欺の危険が高いです。
リンクを開かずにURLを確認するには、PCからメールを開いてリンク部分にマウスカーソルを合わせてみましょう。
(クリックはしないように!)
画面左下にURLが表示されます。
スマホの場合はリンク部分を長押しでURLを見られますが、タップミスでリンク先に飛んでしまう可能性があります。
危険を避けるためにもPCからの確認をおすすめします。
Mastercard公式と表記が異なる
Mastercardの公式な表記は「Mastercard」ですが、メールの本文では「MasterCard」になっています。
差出人が「マスターカード」とカタカナ表記なのも怪しいポイントですね。
公式の通知だと丁寧かつ正確な言葉遣いがされていますが、詐欺メールは稚拙な日本語や変な表現が目立つことがあります。
メール内の文体や誤字脱字に注意して見るようにしましょう。
個人情報の要求
Mastercardから口座や個人情報の入力を求めるメールが届くことはありません。
Mastercard公式サイトでも注意喚起されています。
"マスターカード"を装う Eメールにご注意ください。
Mastercardのブランドのついたカードをお持ちのお客様に対し、Mastercardや、カード会社及び金融機関から、口座や個人情報をたずねるメールを送ることは一切ありません。こうした詐欺メールを受け取った際は、直ちにメールを削除し、口座や個人情報開示の呼びかけには応じず、また添付やリンクを開いたりしないようにしてください。
個人情報を求めてくる詐欺メールは、緊急を促す文言が使われていることが多いです。
焦らせることで、考える暇を与えずに行動させようとする詐欺の常套手段なので、落ち着いて対処しましょう。
次はリンク先を開いてしまったときの対処を見ていきます。
リンク先URLを開いてしまったらどうする?
もしリンク先URLを開いてしまったら、何も入力せずにすぐページを閉じましょう。
間違ってもクレジットカードやパスワードなど個人情報の入力をしてはいけません。
リンク先を開いただけであれば、パソコンやスマートフォンが直ちに危険にさらされるわけではありません。
問題はそのリンク先で個人情報を入力したり、怪しいファイルをダウンロードしたりした場合です。
リンク先に何も情報を入力せず、ただ開いたという場合は、ブラウザをただちに閉じてください。
次に、使用しているデバイスにセキュリティソフトがインストールされているか確認しましょう。
もし入れていない場合は、すぐに信頼できるセキュリティソフトをインストールすることをおすすめします。
カスペルスキーはお手頃な価格でパソコン・スマホ・タブレットに対応していて便利ですよ♪
\ セキュリティ対策ならカスペルスキー! /
既にセキュリティソフトを入れてある場合は、念のため最新の状態にアップデートし、フルスキャンを実施しておきましょう。
続いてはリンク先で個人情報を入力してしまった場合について見ていきます。
個人情報を入力してしまった場合の対処法は?
もしリンク先のサイトでログイン情報やクレジットカード情報などを入力してしまった場合は、
- クレジットカード会社への連絡・相談
- 正規サイトのログイン情報(アドレス、パスワード)の変更
を行うことをおすすめします。
まずは、すぐにカード会社に連絡しましょう。
カードの利用を一時停止してもらうことで、不正利用を防ぐことができます。
連絡先はカード会社の公式サイトや契約書類に記載されていますので、必ず確認してくださいね。
間違っても詐欺メールに書かれている番号に連絡してはいけません!
次に、不正アクセスの可能性があるため、関連するすべてのオンラインアカウントのパスワードを変更します。
特に、銀行口座や他の金融関連のサービスのパスワードは速やかに変更してください。
可能であれば、二段階認証を設定することもおすすめです。
「カード利用の緊急停止に関する重要通知」メールの内容は?
実際に届くメールの本文は以下です。
いくつか似たパターンのメールがあるため、件名や本文の一部が異なる可能性があります。
重要:このメッセージは緊急性が高いため、速やかにご確認ください。
お客様のMasterCardカードに関する重大な問題が発生しています。
我々は、お客様のカード利用に関して、緊急の認証が必要な不審な取引を検知しました。このままの状況でのカード利用は非常に危険です。したがって、即座に以下の手続きを完了してください。
■カード利用の確認手続
この手続きが完了するまで、あなたのカードは一部またはすべての取引に制限がかけられます。我々の決定に反論することはできません。お客様の安全と保護のため、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
もしもこの通知に対する返信がない場合、カードの利用停止は継続され、新たな不正利用の発生による損害を回避するため、我々は法的手段を検討せざるを得ません。その責任は全てあなたに帰属します。
──────────────────────────────────
■発行者Mastercard
東京都渋谷区桜丘町26-1 セルリアンタワー16階
──────────────────────────────────
この通知は非常に深刻な状況を反映しています。ご質問や疑問がございましたら、速やかにご連絡ください。
「とにかく急いで手続きや連絡しないとだめだよ!」と焦りを助長するようなメールですね。
メール本文内にあるリンクはMastercardの公式サイトURLではありません。
もしリンク先を開いてしまっても、個人情報は絶対に入力しないようにしましょう。
まとめ
詐欺メール「カード利用の緊急停止に関する重要通知」のメールの怪しいポイント、リンク先を開いてしまったらどうするか、個人情報を入力してしまった場合の対処法、メールの内容を紹介しました。
- 怪しいポイント5つ
-差出人のメールアドレス(ドメイン)が不自然
-宛名が個人名(登録名)を指していない
-リンク先がMastercardの正式なURLではない
-Mastercard公式と表記が異なる
-個人情報の要求 - リンク先URLを開いてしまったら何も入力せずにすぐページを閉じる
→参考:リンクを開いてしまったらどうする? - 個人情報を入力してしまったら、クレジットカード会社への連絡・ログイン情報の変更を行う
- 実際に届くメールの内容はこちら
詐欺メールは巧妙に作られていることが多く、一見すると正規の通知と見分けがつかないこともありますが、今回挙げたポイントに注意すれば詐欺に遭うリスクを大きく減らせるでしょう。
そして、カスペルスキーのようなセキュリティソフトを入れておくなど、自己防衛策をしっかりと講じておくことが重要です。
\ セキュリティ対策ならカスペルスキー! /