オリコカードを騙る差出人からの「【重要】『オリコ[Orico]』カードの不正利用の疑いによるセキュリティ強化のお願い」は、詐欺メールです。
メールの差出人は「Oricoカード」と書かれていますが、名前を騙っているだけで一切関係ありません。
もしリンクを開いて個人情報を入力してしまったら、すぐに対処が必要です。
この記事では「【重要】『オリコ[Orico]』カードの不正利用の疑いによるセキュリティ強化のお願い」のメールについて、
- 怪しいポイント4つ
- リンク先URLを開いてしまったときは?
- 個人情報を入力してしまったらどう対処する?
- 実際のメールの内容
を紹介します!
詐欺メール「【重要】『オリコ[Orico]』カードの不正利用の疑いによるセキュリティ強化のお願い」の怪しいポイント4つ!
詐欺メール「【重要】『オリコ[Orico]』カードの不正利用の疑いによるセキュリティ強化のお願い」の怪しいポイントを4つ紹介します。
怪しいポイント
- 宛名(登録した名前)が入っていない
- 差出人(送信者)のメールアドレスがオリコと関係ない
- リンク先URLがオリコカード公式サイトではない
- オリコから重要な案内をメールに記載して送ることはない
それぞれ詳しく見ていきます。
宛名(登録した名前)が入っていない
今回のオリコカードを騙った詐欺メールには、あなたが登録した名前(宛名)がどこにもありません。
本当に公式サイトからの重要な連絡ならサービスに登録した名前が記載されているはずです。
不特定多数のアドレスに送っているだけで個人の名前は知らないため、宛名を記載しようがないのですね。
宛名が入っていないのに個人情報や支払いを促すようなメールは怪しさMAXです。
差出人(送信者)のメールアドレスがオリコと関係ない
今回のメールでは差出人のメールアドレスがオリコ公式と関係ないものでした。
オリコ公式サイトのドメインは"orico.co.jp"です。
公式サイトで紹介されていた主要ドメインは以下の4つがありました。
当社Webサイトの主要ドメイン名は下記のとおりです。
- https://www.orico.co.jp
- https://orico.jp
- https://●●●.orico.co.jp
- https://www.orico.tv
今回の詐欺メールでは「f101jp8866.info」など、全く関係のないドメインから送られてきています。
【不審なアドレスの参考画像】
上記は公式と関係のないアドレスとすぐにわかりますが、中には.comなどが変わっているだけの詐欺メールもあるので注意が必要です。
また、アドレスの一部に公式で使われている文字列を入っているケースもあります。
よく見ると1文字違ったり、前後に別の文字がついていたりするので間違えないように気をつけましょう。
リンク先URLがオリコカード公式サイトではない
メール本文にあるリンク先が公式サイトと関係ないURLになっています。
【オリコ公式サイトの正しいURL】
- https://www.orico.co.jp/
私に届いた「【重要】『オリコ[Orico]』カードの不正利用の疑いによるセキュリティ強化のお願い」では、リンクのURLが「○○○-orico.com」となっていました。
オリコ公式サイトで紹介されているドメインに「.com」はないため、公式サイトではありません。
リンクを開かずにURLを確認するには、PCからメールを開いてリンク部分にマウスカーソルを合わせてみましょう。
(クリックはしないように!)
画面左下にURLが表示されます。
※ボタンリンクになっているものでURLが表示されないものもあります。
スマホの場合はリンク部分を長押しでURLを見られますが、タップミスでリンク先に飛んでしまう可能性があります。
危険を避けるためにもPCからの確認をおすすめします。
オリコから重要な案内をメールに記載して送ることはない
オリコでは、個人情報の確認やカードの不正検知といった重要な案内をメール本文に記載して送ることはないと公式サイトに記載があります。
- 当社では会員情報の確認等の名目で、会員専用Webサービスへ誘導し、お客さま情報の入力をお願いすることはございません。
- 当社では「アカウントの利用停止」「アカウントの凍結」「お客さま情報の確認」「カードの利用停止」「不正を検知した場合」などの重要な案内をメールの本文に記載しお送りすることはございません。
重要な連絡は登録している携帯番号へSMS(ショートメッセージサービス)で送られてきます。
メールで個人情報の入力を求める内容だった場合はフィッシング詐欺を疑うようにしましょう。
次に、もしリンク先URLを開いてしまったときの対応を見ていきます!
リンク先URLを開いてしまったときは?
URLを開いてしまった場合は、何も情報を入力せず、すぐにそのページを閉じましょう。
クレジットカードの情報やパスワードなど、個人情報は絶対に入力してはいけません。
リンクを開いただけなら詐欺にあうリスクはまだ低いです。
ですが、個人情報を入力してしまうとかなり危険…!
もし入力してしまったら、この後に紹介する対処をすぐに行いましょう。
個人情報を入力してしまったらどう対処する?
もしリンク先のサイトでパスワードやクレジットカード情報を入力してしまった場合は、すぐに以下の対応を行いましょう。
- 正規サイトのログイン情報(アドレス、パスワード)の変更
- クレジットカード会社への連絡・相談
- 本人認証サービス(二段階認証など)の設定
パスワードの変更とクレジットカード会社への連絡は必須です。
不審な履歴の確認や、カードの利用停止措置について相談することで、被害を最小限に抑えられます。
対処後しばらくの間はクレジットカードの取引明細をこまめにチェックすることをおすすめします。
不審な利用がないかすぐに気付けるようにするためです。
また、同じパスワードを使っている他サービスがあれば、そちらも変更しておいたほうが安全です。
「【重要】『オリコ[Orico]』カードの不正利用の疑いによるセキュリティ強化のお願い」のメールの内容は?
実際に届いたメールの本文は以下です。
いくつか似たパターンのメールがあるため、件名や本文の一部が異なる可能性があります。
平素より『オリコ[Orico]』カードおよびeオリコサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、弊社のセキュリティシステムにて、お客様のカードが不正に使用されるリスクが検知されました。つきましては、お客様のカードのセキュリティを確保するため、一時的に一部の機能を制限させていただいております。
お客様のカードのご利用状況を確認するため、以下のeオリコサービスよりご確認くださいますようお願い申し上げます。
> eオリコサービスご利用確認はこちら
ご確認が完了するまで、お客様のカードに制限がかかる場合がございますので、ご了承ください。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※ 本メールアドレスは送信専用です。返信はお受けできませんのでご了承ください。
※ メールアドレスの登録条件の変更について
https://www.○○○○
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
オリエントコーポレーション eオリコ
〒102-8503
東京都千代田区麹町5丁目2-1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright © 2024 Orico Corporation. All Rights Reserved.
実際に届いたメールでは「ご利用確認はこちら」にオリコに見せかけたリンクがありましたが、公式サイトではありません。
たちの悪いことに、一部本当の公式サイトにつながるリンクが入っていて勘違いしやすいメールだと思います…。
もしリンク先を開いてしまっても、個人情報は絶対に入力しないようにしましょう。
まとめ
詐欺メール「【重要】『オリコ[Orico]』カードの不正利用の疑いによるセキュリティ強化のお願い」の怪しいポイント、リンクを開いてしまったらどうするか、個人情報を入力してしまった場合の対処法、メールの内容を紹介しました。
- 怪しいポイント4つ
-宛名(登録した名前)が入っていない
-差出人(送信者)のメールアドレスがオリコと関係ない
-リンク先URLがオリコカード公式サイトではない
-オリコから重要な案内をメールに記載して送ることはない
- リンク先URLを開いてしまったら、何も入力せずにすぐページを閉じる
- 個人情報を入力してしまったら、パスワードの変更・クレジットカード会社への連絡をすぐに行う
- 実際に届くメールの内容はこちら
怪しいメールが届いたら、まず宛先や差出人メールアドレス、リンク先URLがおかしくないかを確認しましょう。
少しでも怪しい部分があるときは絶対に個人情報の入力や支払いの案内に従わないように注意です!