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スーツの昔の言い方"背広"は昭和から呼ばれなくなった?語源や歴史を紹介!

スーツの昔の言い方"背広"は昭和から呼ばれなくなった?語源や歴史を紹介!

「スーツ」の昔の言い方ですが、日本では「背広(せびろ)」という言葉が使われていました。

背広は今ではあまり聞かない呼び方ですが、いつ頃からスーツに変わったのでしょうか。

 

この記事では、

  • スーツの昔の言い方「背広」の語源や歴史
  • 日本で呼び方が変わったのは昭和
  • 「背広」という言葉は今では使うことが少ない

など、昭和時代に起きた言葉の移り変わりについて詳しく解説し、現代におけるスーツとの違いを探ります。

スーツの昔の言い方は背広!

「スーツ」という言葉が一般的になる前、日本では「背広(せびろ)」という言葉が使われていました。

 

背広は、洋装が日本に普及し始めた明治時代後期から昭和初期にかけて、主に男性が着用するフォーマルな洋服を指して使われていました。

「スーツ」は女性用も指しますが、「背広」だと男性用を指すのですね。

 

呼び方だけでなく、意味合いにも違いがあるのは背広の語源や歴史が影響しているのでしょうか。

次の項目で語源について見てみましょう!

背広の語源や歴史は?

「背広」の語源にはいくつかの説がありますが、どの説が正しいのかは特定されていません

例えば、以下のような説があります。

  1. 英国の「Savile Row(サヴィル・ロウ)」という高級紳士服店が並ぶ通り名から来たという説
  2. 単純に「背中部分が広いから」という意味から来ているという説
  3. 市民服を意味する「civil clothes(シビルクローズ)」から変化したとする説
  4. 羊毛の産地として有名なスコットランドの地名、「Cheviot Hill(チェビオットヒル)」から変化した説
  5. 「sack coat」の訳"ゆったりした上着"からきている説

背広の語源には他にもいろいろな説がありますが、外国語から変化して日本で「背広」と呼ばれるようになった説が多い気がしました。

単に「背中部分が広いから背広」というスーツの見た目そのままの説はわかりやすいですね。

 

個人的には、1番の「Savile Row(サヴィル・ロウ)」が有力に思えます。

スーツの発祥地とも言われる「サヴィル・ロウ」が持つ洗練されたイメージが、そのまま「背広」という言葉に反映されたのではないでしょうか。

 

また、「背広」はその時代の日本社会において新しい文化を象徴するものでした。

西洋からの影響が強まる中、和装から洋装への移行が進み、特に都市部では洋服を着ることが一種のステータスとされました。

 

背広は、そのような社会背景の中で「仕事着」「正装」として定着し、サラリーマンやビジネスマンの象徴ともなりました。

このように、背広は単なる服装以上の意味を持ち、日本の近代化や西洋化の一端を担った言葉と言えるでしょう。

背広からスーツに変わったのは昭和?

「背広」という言葉から「スーツ」に呼び方が変わってきたのは、昭和頃と言われています。

 

明治維新以降の日本は西洋文化をどんどん取り入れていて、背広も明治時代の終わりごろから大正時代に普及していきました。

 

日本で広まり始めた最初の頃は「背広」の呼び方でしたが、ビジネスシーンや日常生活においても西洋的な習慣や言葉が広がった結果、だんだん「スーツ」という言葉に変化したようです。

 

昭和に入ってからは「背広」の呼ばれ方は徐々に影を潜めるようになりました。

昭和時代後期にはテレビや映画などのメディアを通じて西洋のファッションやライフスタイルが大衆に広く伝えられるようになり、「スーツ」という言葉が日本国内で主流となったためです。

 

また、昭和の高度経済成長期には、日本企業の国際化が進み、ビジネスマンの海外進出が活発化しました。

 

その際、英語で「スーツ」という言葉が使われることが多くなり、日本国内でも同じ言葉を使うことで、国際社会との一体感を持つようになったのです。

 

このような社会的背景が、「背広」から「スーツ」への言葉の移行を促進しました。

スーツの昔の言い方「背広」は今は使われない?

現代において、「背広」という言葉はほとんど使われなくなっています

若い世代の多くは「背広」という言葉自体を知らないか、知っていても日常的に使用することは稀です。

 

一方で、「スーツ」という言葉は完全に定着し、ビジネスやフォーマルな場面で使われる標準的な言葉となっています。

 

「背広」が使われなくなった理由の一つは、時代の変化とともに言葉自体が古臭いイメージを持たれるようになったことです。

 

また、ビジネスの国際化が進む中で、日本国内でも英語由来の言葉が多く使われるようになり、「スーツ」の方が現代の感覚に合っていると感じられるようになったのです。

 

さらに、ファッション業界の発展とともに、スーツのデザインや用途も多様化しました。

かつての「背広」は特定のフォーマルなスタイルを指していたのに対し、現代の「スーツ」はビジネススーツだけでなく、カジュアルスーツなど幅広いスタイルを含む総称として使われています。

 

このように、時代とともに言葉も変化し、今では「背広」という言葉が使われることはほとんどなくなっています。

まとめ

スーツの昔の言い方や語源、日本で呼び方が変わったのはいつ頃か、「背広」は今では使われない言葉なのかについて紹介しました。

  • スーツの昔の言い方は「背広」
  • 日本で背広からスーツに呼び方が変わったのは昭和頃と言われている
  • 「背広」の言葉は今ではあまり使われない

「背広」という言葉は、日本における洋装の普及とともに誕生し、昭和初期までは広く使われていました。

 

しかし、戦後の経済成長と国際化の波に乗り、昭和時代後期には「スーツ」という言葉が主流となり、背広という言葉は徐々に使われなくなっていきました。

 

現代では「スーツ」が完全に定着し、背広という言葉は過去の遺物として扱われることが多いですが、その歴史を知ることで、日本の文化と社会の変遷を垣間見ることができます。

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