車のボディを触ったときにザラザラした感触、ありませんか?
ぼくは昔、乗り換えた中古車のボディがザラザラ感がすごくて、洗っても変わらないので車屋さんに持って行ったところ、鉄粉だらけだとわかりました。
結構な状態だったようで、このときは磨きをかけてキレイにしてもらいました。
今回は車に刺さる鉄粉とはなんなのか、ザラザラ感の原因と車に与える影響を見ていきたいと思います(^^)
目次
ボディのザラザラ感の原因である鉄粉とは
鉄粉とは、読んで字の如く『鉄の粉』です。工場や鉄工所、電車などからでる小さな鉄のことですね。
その細かい鉄の粉が車のボディに刺さってザラザラした感触になるわけです。
劣化してザラザラになったわけではなくて、鉄が刺さっているんです。
鉄が刺さっているというと怖く感じますね(^^;
塗装表面が茶色くなっていて目で見てわかるようなときや、ボディを軽く触ってみたときにザラザラが感じ取れるようなら相当量の鉄粉が刺さっていることになります。
ザラザラしているかわかりづらいときは、薄いセロハン(お菓子のフィルムや薄いビニール袋など)を通してボディを触るとわかりやすいです。
手で触ったときはツルツルだったのに、セロハン越しだとザラザラしていることも!(><)
一見キレイそうに見えるボディにもたくさん刺さっていることがあるので注意です。
鉄粉が刺さる原因は?
車のボディに鉄粉が刺さる原因は、空気中に巻き上げられた鉄の粉がボディ表面に付着することから始まります。
その鉄の粉が時間をかけて徐々にボディ塗装面に侵食し、刺さっていくのです。
では、空気中に鉄の粉が巻き上げられる原因を3つ挙げていきましょう。
工場などから発生
1つ目は、『工場』です。
鉄工所や溶接所などの煙突から出る煙に混じっていたり、作業で削った鉄が風によって空気中に飛散したりすることで車に鉄粉が付着します。
電車から発生
2つ目は『電車』。
電車はレール、車輪が鉄なので、毎日大量の鉄粉を出しながら走っているのです。だから線路沿いや高架橋付近は多くの鉄粉が付着するんですね。
ブレーキダストから発生
3つ目は『ブレーキダスト』です。
ブレーキダストとは
ブレーキをかけることで金属製の部品同士が擦れて発生する、部品が削れたもの。ほとんどが鉄粉。
ブレーキは車に乗れば必ず使うものなので、車は日々鉄粉にさらされているわけです。
ブレーキダストのように、鉄粉は地面から巻き上げもするので、幹線道路を走っているときも鉄粉が付着します。
このように、車を使っていれば大なり小なり鉄粉が刺さるものなのです。特に線路沿い、工場付近だとすごいみたい…。
冒頭で話した鉄粉だらけだった中古車も、前のオーナーは線路沿いで保管していたとのことでした。
コーティングされた車でも鉄粉は刺さる?
結論から言うと、コーティングされた車でも鉄粉は刺さります。
ただ、塗装面の上に膜ができている状態なので、塗装面に刺さるのを遅らせることができます。
刺さる鉄粉を完全に防ぐことはできませんが、量を減らすには非常に役立ちます。
鉄粉を放置するとどうなるのか
鉄粉は『鉄』です。鉄は酸素と水により酸化しますよね。そして、酸化すると錆びるわけです。
放置すると、この錆びる過程をボディに刺さった状態でやられるのです。
鉄粉が錆びるだけならいいんですが、ボディの上でやられるとどんどん塗装の内側に侵食してきます。
しかも、錆びる過程で車のボディと強く結合し、洗車では落ちなくなっていくのです。厄介なやつです…(>_<)
ボディが白い車なんかだと茶色い点々が見えることがありますが、あれは汚れではなく、錆びた鉄粉なんです。
ボディに良くないことはわかりますね…あー怖い(´;ω;`)
鉄粉を放置したことによるサビの影響で車自体が錆びるということはないようですが、「洗車時に引っかかる」、「水の切れが悪い」といった影響が出てきます。
また、「塗装面が変色する」といった影響も考えられます。
放置するとボディを傷つける要因になるので、こまめな洗車で取り除くことを心がけましょう。
車のボディに刺さる鉄粉に関するまとめ
ザラザラ感の原因である車のボディに刺さる鉄粉について、参考になっていたら嬉しいです(^^)
鉄粉は多かれ少なかれ必ず付着するものです。放置して塗装面に深く刺さらないように、軽度なうちに洗車をして洗い流すようにしましょう。
おしまい。